2022/05/05 13:52

近年は夏だけでなく、春にも十分な紫外線対策が必要なことが世間に浸透しつつありますが、皆さん対策済みですか?

気温が夏ほど高くないからといって、紫外線の量が少ないというわけではありません。

とくに春は、シミやそばかすの原因を作りやすい、UVAという、波長の長い紫外線が強い時期です。

なぜ春の紫外線ケアが大切なのか、より効果的な対策をおこなうために、春の紫外線の特徴や怖さを知っておきましょう!

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 ■春の紫外線が強い理由って?

太陽の高度が上がるため

太陽の位置は季節によって変化し、春には高い位置に移動し始めます。これこそ、春から紫外線が強くなる理由です。

高度が上がると太陽の位置が地上に近くなり、紫外線を吸収するオゾン層を通過する距離が短くなります。

これにより、春から多くの紫外線が降り注ぐようになるのです。

 UVAが特に強くなる

私たちに害を与える紫外線には、UV-AUV-Bが挙げられます。

UV-Aは肌の奥深くにまで到達するため、たるみやシワなどの老化を引き起こします。

一方、UV-Bは肌表面の炎症を引き起こし、日焼けやシミの原因になります。

 このうち、春から特に注意すべきなのはUV-Aです。

UV-Aはオゾン層に吸収されにくいため、より多くの量が地上に降り注いでしまうのです。

5月のUV-A量は、真夏の7月や8月と変わらないともいわれ、この事実も「春は紫外線が強い」といわれる理由の1つです。

 特にわかりやすいUVBの日焼けと違い、UVAによる日焼けは、目に見えない肌へのダメージが蓄積されていきます。

肌に急激な障害を与える作用は弱いですが、肌に蓄積的なダメージを与えます。

UVAを受けてから72時間後くらいからメラニン生成が始まり、1か月以上続くこともあります。

また、すでにできているメラニン色素を酸化させ、シミをさらに濃くさせる作用もあります。

肌の奥の真皮にまで侵入し、肌細胞を酸化させ、光老化を引き起こす原因にもなり、早めのケアが大切です。

※光老化…加齢による老化と比べ、光老化は、硬くゴワゴワした肌に深いシワが刻まれるのが特徴です。

 ■春にやっておくべき紫外線対策方法

朝は保湿ケア+日焼け止めを基本に

肌が乾燥していると、バリア機能が低下して紫外線ダメージを受けやすくなります。

春は空気が乾燥していることが多いので、朝から十分な保湿ケアをおこないましょう。

うるおいをしっかり与えた後は、日焼け止めをムラなく塗りましょう。

乳液を兼ねられる日焼け止めもオススメです。日差しを浴びやすい頬骨辺りや鼻には念い入りに!

 日焼け止めのPA値をチェックする

日焼け止めに表示されているPAUV-Aを防御する効果、「SPF」はUV-Bを防御する効果です。

ついついSPFを基準に日焼け止めを選んでしまいがちですが、PA値も忘れずにチェックしましょう。

通学や通勤程度のデイリーシーンではPA++~+++、

長時間日差しを浴びるレジャーシーンではPA++++の日焼け止めを用いることがポイントです。

 日焼け止めはお昼に1回塗り直しを

日焼け止めは汗や皮脂によって落ちるため、23時間に一度の塗り直しが必要です。

個人差がありますが春は汗の量がそれほど多くないため、デイリーシーンであればお昼に1回塗り治すだけでも十分でしょう。

たとえば朝7時に日焼け止めを塗ったなら、ランチのお出かけ前に塗り直すと効果的です。

パウダータイプの日焼け止めを使えば、塗り直しも簡単ですよ。

 UVカットグッズを併用する

屋外ではより多くの紫外線を浴びるので、日傘や帽子などのUVカットグッズを使いましょう。

UVカット効果のあるパーカ、カーディガン、ストール、サングラスなども併用すると、より安心です。

 室内や曇りの日も対策を

春に急増するUV-Aは透過性が高く、窓や雲を通り抜けてしまいます。

さらに、窓ガラスを通過して室内で反射する性質があり、自分では万全にできていると思っていても、実は手薄だったということも多くあります。

室内や曇りの日でも室内でも、日焼け止めやUVカットグッズによる対策を忘れないでくださいね。

 UVAダメージのケアを

1ビタミンC誘導体配合の化粧水などを使って、やさしくケアする
2
・皮膚の回復を早めるため(ターンオーバーを整える)、睡眠食事など生活習慣を整える

3抗酸化物質が含まれる食事を心がける

 食事、睡眠、適度な運動、ストレス解消などは、体の内側から肌を健康に保つ基礎となります。

その上で、丁寧な保湿、紫外線対策を!

カラダの内側と外側、あわせてケアををすることで相乗効果が期待できますよ♪